【2013】アルヌー・ラショー ヴォーヌ・ロマネ 1er・cru レ・ショームを出品致します。
ロベール・アルヌー時代は100%除梗、新樽比率も高く抽出も強めだったが
当代のシャルル・ラショーになり、名前もアルヌー・ラショーに変わりワインもピュアでエレガントなスタイルに
移行しています

ワインレポートより抜粋

「ドメーヌ・アルヌー・ラショー ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ・レ・ショーム 2017」
（Domaine Arnoux-Lachaux Vosne-Romanee 1er Cru Les Chaumes 2017※ヴィンテージ違い）はラ・ターシュと
マルコンソールの下部で、ニュイ・サン・ジョルジュと接する粘土が厚めの土壌。レッドチェリー、バラの花芯、
明るさがあり、ビロードのような口当たり、生き生きした酸、シルキーなタンニン、素晴らしいバランスのあるゴージャスな
プルミエクリュ。93点。

ロバート・パーカーはブルゴーニュを評価していたはるか昔、ヴォーヌ・ロマネのロベール・アルヌーを、「ミニDRC」
と呼んだ。アルヌー・ラショーに名前を変えて、当主パスカル・ラショーの長男シャルルが参画して革新を進める今、
ドメーヌ・アルヌー・ラショーは「ミニ・ルロワ」と呼んでいいかもしれない。

シャルルはボルドー、南アフリカ、ニュージーランド、オレゴンなどで修行し、2011年にドメーヌに加わった。
2012ヴィンテージから独自色を出している。5年前からラルー・ビーズ・ルロワと親交を深め、ビオディナミに注力し、
カバークロップを増やしている。高い比率で全房発酵を行い、夏季の摘芯（ロニャージュ）は行わず、通常の倍以上の高い
仕立てにしている。新樽比率も下げた。

ワインは大きく変わった。父パスカルは100%除梗していた。抽出も強めで、新樽比率は高かった。シャルルの代になって
ピュアで、エレガントなスタイルに移行した。世代交代によって、ワイン造りはしばしば変わるが、ここまで激変した
例は多くない。親は息子に自らのワイン作りを押し付けがちだが、パスカルは息子の決定に委ねている。

パスカル自身は生まれながらのヴィニュロンではない。ロベールの娘フローランスの婿として87年にドメーヌに入り、
義父と10年以上ともに働き、ワイン造りを習得した。その苦労があるから干渉はしない。「我々は畑に回帰している。
シャルルは畑にいるのが好きだ」と言い、息子を自由にしている。29歳のシャルルは子供もいて、美人の母に似たハンサムボーイ
だが、なかなかに意志は固い。

全房発酵比率は年によって変わるが、30%からグランクリュで100%に達する。発酵はゆっくり進み、生き生きした
味わいで、赤系の果実が前面に出る古典的な味わいになる。夏季に伸びた新梢の先端を切る摘芯（ロニャージュ）を行わない
仕立ては、同じ村のジャン・イヴ・ビゾも行っているが、ブドウ樹の先端に成長に必要なエネルギーを生み出す器官が
集中しているという考えに基づく。光合成も促進し、ドメーヌの収穫はほかより1週間は早い。

ビオディナミや全房発酵は、薬品や除梗機のなかった時代に戻っていると考えることもできる。シャルルの進む道は
バック・トゥ・ザ・フューチャーと言えるかもしれない。

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赤ワイン：750ml

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